今年の8月、僕たちは三重県の宮川へ行った。
カヌー・カヤックのツーリングだ。
当日は、曇り時々雨。
天気は良くなかったが、涼しくて快適に遊べた。
朝早くに起き、夕方まで遊んだから疲れた。
疲れたといっても、不快感は無い。
心地よく、いい気分だ。
夜、伊勢市にある銭湯 『汐湯 おかげ風呂舘 旭湯』に行き、のんびりした。
運動した後の風呂は、最高だ。
こんな日の夜は、音楽を聴きたくなる。
エクセ カヌーツアーズの代表が今年購入した家に、僕たちは行った。
「音楽を聴きたい・・」
僕は代表に、そんなリクエストをした。
昔から、代表はステレオやアンプ、ミキサーなどの音楽機材・DJ機材を持っていたので、最近もXDJ-RXやKAOSS DJのようなものを買っているかもしれない。
静かな部屋でソファーに座り、くつろいだ。
時々、JR列車の通る音がする。
目の前のテーブルの上に、茶色い木箱が置かれた。
大きさは、ミカン箱より少し小さいぐらいだ。
上部にある開閉式のフタを開けると、プレイヤーがある。
レコードをのせてみるが、
何も聞こえてこない。
電源のスイッチもない。
友達が、ハンドルを回し始めた。
交代して回し、腕が疲れないようにした。
なぜなら、
一日中、遊んだ後だからだ。
「あっ!」
「鳴った!」
昭和初期の歌が室内に響く。
誰も知らない昔の曲。
僕たちが生まれた頃よりもずっと前の流行歌に耳を傾け、夜を過ごした。
伊勢市駅と宇治山田駅の間にあるこの小さな古民家は、誰も住んでいない。
だが、訪問するたびに変化している。
ここで店をオープンするために、代表たちが少しづつ改造をしているからだ。
どんな店になるのか、楽しみである。
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宮川でカヤックをした日の夜は、あなたも蓄音機で音楽を聴きたくなる
かもしれない・・・。
記者:伊勢育ちTaka