8月14日、三重県伊勢志摩にある国府の浜に行った。
サーフィン雑誌でも度々紹介されるビーチだ。
西寄りの風が強くなる冬以外が全部シーズン。
一年中、多くのサーファーで賑わう。
そんな有名な海岸へ、日が暮れる頃6人で行った。
誰もサーフボードを持たずに。
今回は、サーフィンをしに来たわけではない。
波音を聴きに来たのだ。
部屋から外に出ることで感じるものがある。
インドアで音楽もいいが、 国府の浜で波音、
これが気持ちいい・・。
堤防に横たわり、空を眺めた。
ピンクとグレーが混じった大きなものが、流れていく。
毎日のように地下鉄に乗る生活をしている僕にとって、ここの雲は神秘的に見える。
まぶたを閉じた。
波が崩れる音と海水が引いていく音のあいだに、人々の楽しげな声。
潮の香りがする。
このまま、横になっていたい・・。
しかし、移動しなければならない。
あと3回波の音を聴いてから、起きよう。
そう思い、数え始めた。
1・・・
2・・・
3・・・
・
・
・
あと10回聴いてからにしよう・・・。
「そろそろ会場へ行こか」
そう言われて目が覚める。
空の色は変わり、大きなグレーなものが流れていた。
堤防から会場を見ると
スクリーンにサーフィンの映像が流れている。
その横は特設ステージ。
夜の野外ライブを聴くために、僕達はステージ前のテーブル席を確保した。
次は食べ物がいる。
ライブの主催者であるCHARGEという名の店へ、買い出しだ。
といっても、会場はCHARGEの駐車場だから、歩いて10秒で店に着く。
店から10秒で駐車場。
駐車場から30秒で海。
なんて立地だ。
サーフィンのショップをするには最高じゃないか。
そう、CHARGEのフルネームは、
CHARGE SURF SHOP
サーファーのための駐車場は50台分ある。
綺麗なトイレやシャワールーム、カフェも完備。
サーフィンスクール、レンタルボードは常時受け付けている。
オーナーは元プロサーファーだ。
トレーには、オーナーの奥様が作ったカレー。
ちなみに、奥様は、当サイトの代表 松原宏之とお友達である。
僕は、数回会ったことがある。
ライブが始まった。
伊勢志摩を中心に活動しているアコースティックユニット
その名も
波音(ハノン)
ボーカルはギターだけでなく、カホンやウォッシュボードなどもできるマルチミュージシャンの橋野俊輔氏。
ドブロギター奏者の井村義次氏は、作詞作曲をしている。
ボーカルのダミ声とドブロギターの音色が、心地よく耳に残る。
波音は、他のミュージシャンとセッションをするのが上手い。
当日のライブでも、セッションをしていた。
毎年8月14日の夜に、波音が国府の浜で野外ライブをするらしい。
来年も、聴きに来よう。
今度は、サーフボードを持って・・・。
何秒立てるだろうか?
何分で足がつるだろうか?
10年以上前に、オーストラリアのByron Bayで足をつって以来、サーフィンはしていない。
楽しみである。
部屋から外に出ることで感じるものがある。
インドアで音楽もいいが、 国府の浜で波音、
これが気持ちいい・・。
記者: 伊勢育ちTaka